みなさんは「フレイル」という言葉を知っていましたか?
医療・健康に関係のある言葉なのですが、元医療業界にいたわたし、恥ずかしながら知りませんでした。
- 実家の両親と健康セミナーへ
- 寿命は長くても「健康でない状態」は意外と長い
- 「フレイル」という考え方とは?
- 「イレブン・チェック」:あなたは「フレイル」の兆候はありませんか?
- 健康知識は早めにもっておいた方がいいですね
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実家の両親と健康セミナーへ
先日、実家の両親と「健康セミナー」に行ってきました。
親子で「資産や健康のことを考えよう」というイベントです(不動産業者主宰)。
父は後期高齢者、母は70代前半。
私はもうすぐ40代半ばにさしかかろうとしています。
「親子イベント」というと、
20代~30代くらいのパパ・ママと小さい子供のイベントをイメージしますが、
うちのような「中年の子どもと老親」対象の親子イベントというのもアリですね。
寿命は長くても「健康でない状態」は意外と長い
健康セミナーのテーマは「健康寿命を延ばすための予防」でした。
講師は、都内の大学病院にお勤めの女性のお医者さんです。
健康寿命とは、「健康上の理由で日常生活が制限されることなく生活できる期間」だそうで、2016年には、平均寿命と健康寿命の差は、男性で8.84年、女性で12.35年だったそうです。
おもったよりも、「健康でない状態」の年月が長いですね~(特に女性)。これは気を付けないと。
「フレイル」という考え方とは?
それで、「健康寿命」を延ばすためにはどうしたらよいか?ということで「フレイル」という概念が紹介されました。
近年(日本では2014年頃)、高齢者は、病気や転倒などによって、急に要介護状態になる場合を除けば、多くの場合「健康な状態」と「要介護」の中間の状態を経て、徐々に「要介護」になっていくという考え方が出てきたそうです。
この「健康」と「要介護」の中間の状態を「フレイル」とよびます。
具体的には、身体、精神・心理、社会的側面、栄養、経済など、高齢者の状態をあらゆる側面から捉えようという概念だそうです。
参考: 健康長寿ネット
イラストAC
健康寿命を延ばすためには、「フレイル」の状態を早期発見して、これ以上「介護」の状態に近づくことを予防したり、「健康」の状態に戻るように対策をとることが大切とのことです。
いったん介護状態に近づいても、何かすることによって「健康」に戻れるっていいですよね。
「イレブン・チェック」:あなたは「フレイル」の兆候はありませんか?
セミナーでは、フレイルの兆候があるかどうかのチェックができる「イレブン・チェック」という紙が配られました。
みなさんも、よかったらチェックしてみてくださいね。
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「はい」か「いいえ」で答えてください。
4.8.11. は「はい」、その他の項目は「いいえ」になった場合、要注意なのだそうです。
<栄養>
1.ほぼ同じ年齢の同性を比較して、健康に気を付けた食事を心がけていますか?
2.野菜料理と主菜(お肉またはお魚)を両方とも毎日2回以上は食べていますか?
3.「さきいか」「たくあん」くらいの方さの食品を普通に噛みきれますか?
4.お茶や汁物でむせることがありますか?
<運動>
5.1回30分以上の汗をかく運動を週2回以上、1年以上実施していますか?
6.日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施していますか?
7.ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速いと思いますか?
<社会参加>
8.昨年と比べて外出の回数が減っていますか?
9. 1日1回以上は、誰かと一緒に食事をしますか?
10. 自分が活気にあふれていると思いますか?
11.何よりもまず、物忘れが気になりますか?
いかがでしたか?
チェック項目の最初にも書きましたが、「はい」か「いいえ」で答えて、4.8.11. は「はい」、その他の項目は「いいえ」になった場合、要注意なのだそうです。
イレブンチェックの結果
わたしの場合はというと…
「要注意」に当たる項目は、5、8、10でした。
5.の運動は…正直なところ、運動はあまり好きではないので、これを実行するにはかなりの努力が必要です。
あ、ちなみに短距離走るのはかなり速いんです。逃げ足とか、電車に間に合わない時とか、めっちゃ速いと家族にも言われます。が、やっぱり運動は苦手…
8と10については、今は在宅で仕事をしているので、外出の機会が減るのはもっともなことです。外出の機会が減ると、私の場合は活気がでないのです。これは昔からそういう質なので、何か対策をした方がよさそうです。
この「イレブンチェック」というのは、簡易検査のようで、そのほかに「筋肉量」「口腔機能」「片足立ちテスト」という項目があって、より詳しくチェックできるそうです。
健康知識は早めにもっておいた方がいいですね
健康セミナーではこのほかに、血圧、血管年齢、骨の健康チェックもしてもらいました。どれも簡単な機器を使った簡易検査でしたが、参加者のみなさんはご高齢の方がほとんどで、すごく真剣でした。
私の父などは、結果に不満があったようで、同じ検査を2回も測定してもらって、テスターの方になだめられていました(^^;
因みに私は、血管年齢も、骨の健康チェックも年齢相応かそれ以上の良い結果で、上機嫌でした(^^)/
今回のセミナーは不動産業者のイベントの一環だったので、健康セミナーとはいえ、内容はそれほど期待していなかったのですが、「フレイル」という知らなかった考え方もわかったし、血管年齢や骨の健康も測定できたし、行ってみてよかったです。
私自身は「高齢者」と呼ばれる年代には、まだ少し時間があるけれど、こういう知識をもつのに早すぎることはないですよね。