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「凍り(高野)豆腐の煮物」って意外にむせやすいという話とその理由。

もうすぐ5月も終わりますね~。

早い。

そんな5月の母の日に、

私の実家で食事をしました。

 

GWに義母から送られてきた牛肉で

すき焼きでした。

母の日が近いというのに

贈り物をいただくなんて(^^;

一枚ずつビニールに包まれてる~。

義母からいただいた牛肉

義母からいただいた牛肉

が、本題はそこではなく。

 

 

 

実家の母がその時に作ってくれた

そのほかのお料理はこちら。

サーモンのマリネと高野豆腐

サーモンのマリネと高野豆腐

 

何事にも大雑把なわたし、

丁寧で几帳面な母。

丁寧に作ったお料理はおいしいです。

 

さて、

「高野(凍り)豆腐の煮物」

ですが、

口に入れるとじゅわっと出汁がでてきて

こういうお料理、大好きです。

私は子どもの頃からこういうお料理が好きですが、

柔らかくて出汁が効いていて、

高齢の方の食事にぴったり

という気がしませんか?

 

ところが、

意外とそうでもないのです。

 

私は以前、言語聴覚士という、

病気や事故で言葉や飲み込みに

障がいを負った方へのリハビリを

行う仕事をしていたことがあります。

 

言語聴覚士の資格をとるための

授業の一部には、

「嚥下(飲み込み)障がい」

もあります。

 

その時、この「高野豆腐の煮物」が

高齢者にとって

意外と飲み込みづらい、

「むせやすい」食べ物

に分類されていて、

けっこう意外で驚いた覚えがあります。

だって、柔らかく煮てあって、

いかにも食べやすそうですよねぇ。

 

でも、

「むせやすい」のはなぜか?

 

学生時代の私が、なるほど~

思ったのでご紹介したいと思います。

 

にゃるほど!

にゃるほど!

 

まず食べ物を口に入れて、

飲み込むプロセスは、

下の図の青い矢印のようになります。

飲み込みの仕組み

飲み込みの仕組み

 

 

日野市HPより

 

例えば、

ポテトサラダを飲み込むことを

想像してみてください。

ポテトサラダ

ポテトサラダ

ポテサラは、

ねっとりして、

口の中でまとまりがよいですよね。

 

そういう食べ物を口に入れて

噛んで、のどの奥に送り込まれると、

咽頭というところを境に

「気管」と「食道」の分かれ目にきます。

 

そこで一瞬

「気管」への通り道がふさがれて、

ポテサラは「食道」の方に送り込まれて、

無事に飲み込み完了となります。

(間違って気管に入ってしまうのが

いわゆる「誤嚥(ごえん)」)

 

この

「気管」への通り道が

ふさがれるタイミングが重要

です。

 

歳をとったり

病気になったりすると、

このタイミングがずれやすくなり、

ムセたり誤嚥しやすくなります。

 

 

まだ「気管」への道が、

ふさがり切れていないのに、

食べ物が通過してしまうと、

食べ物が

うっかり気管にはいって、

むせたり、誤嚥したりします。

 

ではここで、

「高野豆腐の煮物」

飲み込む

状況を想像してみてください。

 

高野豆腐を口の中にいれて噛むと、

じゅわっと出汁が出てきます。

この時口の中には、

高野豆腐の塊と出汁が混在

しているはずです。

 

ところが、

だし汁と高野豆腐。

水分と固体

水分の方がさらっとしているので、

喉の奥に送り込まれていくスピードが速いです。

すると何かの拍子に

だし汁だけ先に喉の奥に

流れてしまうことがあります。

 

そうすると、

(口の中には高野豆腐が残っていて)

気管への道がふさがれる準備ができていないのに、

だし汁だけ先に流れてくるものだから、

だし汁がうっかり気管の方に流れてしまい、

むせたり誤嚥することになってしまいます。

 

ちょっと分かりづらいですが、

要するに、

「高野豆腐(固体)」と

「だし汁(液体)」では、

喉の奥からその先に送り込まれるスピードが違うので、

むせやすくなるといういことです。

 

この

「食べ物が喉を通過する時のスピードの違い」

というところに、

学生の私はえらく興味を惹かれてしまい

今でも印象に残っていて、

高野豆腐を見るたびに頭の片隅をよぎるのです。

アハ体験というやつですね。

 

少しマニアックな話になりましたが、

もし、

日ごろ高齢の方のお料理を

作っている方や、

最近むせるな、

と思っている方がいらしたら、

 「液体と固体」のように、

形状の異なるものが混じっているお料理

を作ったり食べたりするときに、

「むせやすいかも?」

少し意識するだけでも、

ムセを防ぐ助けになるかもしれません。